昼寝から起きた優樹奈は爪が伸びてきた事に気付き、爪切りを取ろうと立った時だった。
「痛っ!」
壁に足の指をぶつけてしまい・・・
「痛ーっ痛いよう〜・・・」
足が痛くて泣き出す優樹奈。そう、ご存知のように彼女は未だに泣き虫なのだ。

しばらくすると優樹奈はさっきも些細なことで泣いてたのを痛感した。
「あたしって何でこんなに泣き虫なんだろう。」
彼女にとって泣き虫な性格は長年のコンプレックスだった。それ故元々は引っ込み思案で寺子屋に通い始めた頃は他人と関わることがほとんどなかった。しかし百香たちと出会ってから徐々に明るい性格に変わっていったが泣き虫な性格だけはそのまま残ったのだ。
「何とかしたいなあ。」
そう言うと彼女は外に出た。

家を出てしばし出歩くと百香と会った。優樹奈は自分の悩みを言うと百香はこう言った。
「泣き虫なのは全然変じゃないと思うよ。女の子なら一人や二人くらいいるしそれにあのフリーアナウンサーも涙もろいことで有名だからそんなに気にしないで。」
「でも私は人一倍泣き虫だしそれを少しでも何とかしたいの。」
優樹奈の言葉に押された百香は
「じゃああたいと特訓する?」
百香はそう言うと優樹奈をどこかへ連れて行った。

二人は公園に着くとキャッチボールやランニングといった運動を始めた。一緒に体を動かしていると次第に泣き虫が収まると考えた方法なのである。

しばらくすると空が曇り出してきたので二人は家に帰った。しかし雷雲が出てきて、そして・・・

ピカッ!ドドーン!!

近くで落雷が起きた。百香はさっきの雷で怯えて泣いてるんだろうと優樹奈の顔を見た。
すると優樹奈は震えてこそいたものの泣いてはいなかった。
「よくこらえたね。」
百香に言われると優樹奈は再び立ち上がり二人は再び歩き出した。

その後優樹奈は家に着くとやっぱり震えて泣いていたようだ。さらにその後スマイルプリキュアのDVDを見て
「無理をしてまで直さなくてもいいかも。泣き虫だっていいじゃない。泣き虫だって個性なんだから。」
そう自覚した優樹奈はにっこり笑った。

終わり

というわけで今回は主要キャラについて掘り下げていこうと考えたので今回は高蔵寺優樹奈について書いてみました。優樹奈といえばかなりの泣き虫ということで彼女が泣き虫を克服しようと考えるエピソードを書いてみようと今回の話を書きました。ここまで読んでくださりありがとうございました。

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